フィリピンワシに救いの手を
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安藤達己がつづる ブログエッセイ

2009年次報告

5月19日:今年の新奨学生はドリーサラス(女性)一人、生徒が一人だけでは寂しいだろうと、昨年イーグルセンターに行った二人の学生・私とガイドを含め5人でフィリッピンワシ本部からの車を待つことにした。当日の朝7時30分、電話が鳴った。出てみると生徒が二人、早々とロビーに来ていると言う。私は起きたばかり、約束は8時半だった筈なのにーーーレセプショニストに”レストランで朝食を摂らせておく、”ように頼んで大急ぎでシャワーを済ませ、降りて行くと、ドリーサラスとアランポールが何も食べずにボーッと座っていた。テーブルの上には水のグラス二つだけ。一寸、早過ぎるが私もオカユの朝食をオーダー(本当はバイキングだが、ここのウエイトレスはいつも私の朝食を揃えて呉れる)、二人にはデザートを勧めて四方山話。新しく加わったドリーサラスは6月から高校一年生になるが、どの高校に入学するか、まだ決まっていないと言う。フィリッピンでは入学式ギリギリに高校を決めるケースが珍しくないとのことだった。後の二人は8時半に現れ、9時になるとPEFからの車に乗り込んだ。例年、センター内を案内してくれるタチットが出張中で、代わりにサンドラが来てくれた。生徒二人が1時間も前に現れた話をすると”フィリッピンでは時間前にやってくる人は滅多に居ないから、本当にユニークな生徒ですね。”と大笑いになった。

定宿のグランドメンセンホテルを出発して1時間 木立に囲まれたセンターに到着。去年は工事中だった入り口のビルが完成。白くて近代的な形が目を引く。去年までダウンタウンにあった事務所もここに移転。余分な経費を省くと同時に、フィリッピンワシ本部の全機能が集約されたことになる。早速、センターの責任者タデナに合いたいと言うと、何と!去年、退職したそうだ。昨年から始まったアメリカ発の”世界不況”が影響したのだろうか?自然保護団体は財政的な基盤が弱い。特に発展途上国では自国の大企業(と言っても数は知れている。)と先進国からの寄付に頼らざるを得ない。現状の世界経済を考えれば、財政基盤を草の根運動的な、小額の寄付を多くの人から集める形にしないと安定しないのだろうが、失業率が30%を越える国情を考えるとイーグルセンターの運営だって大変なのだろう。

現在の責任者は若干30歳の女性、アニメイで13人の飼育スタッフを統括している。今も時々タデナに相談しているそうだが、この経済的困難を乗り切って美しい鳥、フィリッピンワシを絶滅から救って欲しいもだ。
センターは猛禽類を主体にした小動物園のような施設だが、現在飼われている動物は36羽のフィリッピンワシ・5種類のワシ・3種のフクロウ・哺乳類4種・クロコダイル・オウム等だ。
施設の広さとフィリッピンワシが一羽ずつ大きなケージが要ることを考えると、ワシを野生に戻さないかぎり、ここで飼育出来る数の限界を既に超えている。幸いな(?)ことに昨年の繁殖シーズンは雛が孵らなかった。野生に戻す試みも昨年2羽放鳥されたが、1羽は家畜の近くに度々飛来。怒りを買って銃殺されたとか。もう一羽は人里を離れず。村人に捕獲されてセンターに戻って来た。結局、2004年から始まったフィリッピンワシの放鳥計画は、最初のカバヤンが感電死する悲劇で終わり。これまで一羽も成功していない。今年こそ放鳥を成功させて、繁殖から野生復帰への道筋をつけて欲しいものだ。
日本でもコウノトリ・トキを野生に戻す実験が進行中だが里山に住む鳥でさえ、自然繁殖まで辿り着くのは容易じゃない。日本のスタッフもあと一息、放鳥された地域の皆さんもこのプロジェクトを是非、後押しして下さい。
そうそう、今年はダヴァオ出発の2週間前にメキシコ発の新インフルエンザが発生。日本では“蜂の巣“を突ついたような大騒ぎ。カナダ帰りの関西の高校生が発症したと、2000を超える学校が京都方面の修学旅行を中止した。私が出発した日、成田空港ではマスクが目立ったがマニラは普段と変わった様子はなく、飛行機も始めて(本当に20年間で始めてですよ)時間通りに飛んでダヴァオ到着が18:00時、空港内の免税店が開いていたので、スコッチウイスキーを買って、ホテルに向かった。

酔狂な話:イーグルセンターの入り口付近には、Tシャツ・アイスクリーム・ジュース等を売っている小さなお店が10件ほど並んでいる。そこにニシキヘビを襟巻き代わりにして愛嬌を振りまいている30がらみの美人がいる。聞いてみるとご主人は日本人でレストランを営業しているとのことだ。私も早速、ヘビを首に巻いてみたが、これが冷たくて、シルクのような肌触り。暑いダヴァオでは結構なペットだと感心しました(?)。そのお礼ではないが、総勢8人、ヘビ女(失礼)に案内されてレストランへ。鳥のスープとブタの串焼き、ヤサイ炒めで昼食を摂ったが、味付けが上手く美味しかった。その後、表の屋台で大好きなドリアンで仕上げ(?)、今年もフィリッピンワシの寄付($700-)と5人分の学費(計35,000-ペソ)をマネイジャーのラニーに預けて“タカを救う会インジャパン”の活動は無事終了。 今年の寄付を終えて残額は$33、391-となっています。それにしてもドルの金利が限りなく0%に近いのは痛い!

ここに書いた以外のダヴァオの面白い話や、日本の季節感溢れる記事を書いています。是非、下記にアクセスしてみて下さい。
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安藤達己(安藤達久)
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